2020年開催中止のお知らせ
2020年11月4日に開催を検討していましたULTRA T80は残念ながら中止いたします。
「人が集まる」ことに対してものすごくセンシティブな世の中になってきました。
ULTRA T80はただでさえいろんなリスク対策でいっぱいいっぱいなのですが
さらにそれ以上の対応をするリソースが現在ありませんし、ご協力いただいている方に迷惑がかかる
可能性が大ですので中止の判断をしました。
なにかしらのイベント的なことはできないかと模索したのですが
ULTRA T80としての公式なイベントは今年はしないことにしました。
参加を楽しみにしていた方々にはもうしわけございません。
ーーー今までの経過と今後の構想ですーーー
「10年後には多摩川で行う東京マラソン」を目標に3年前より始めたULTRA T80。
パドラーはもちろん、趣旨に賛同してくれたサポート企業の方々、そしてなによりボランティアクルーの方々のおかげで2017、2018は大変意義のある成長を大会として経験できました。
1〜3年目のProof of concept 、強者だけが参加できるという第一フェーズは終わり、
http://ultra-t80.cabbo.jp/concept/
今年からは第二フェーズ「なるべく多くの人が参加できるレースとして育てていく」に入ろうと思っていました。
青梅市カヌー協会の藤野会長殿のご協力をいただき、カヌーマラソンと同時開催しようと年末より
構想を練っていました。
いきなり大規模なイベントとしてサポート体制を万全にし、多摩川全流80kmの許可をすべて行政から得るのは難しいです。
例えば、2020年は上流30km、来年は下流40kmそしてその次の年にその中間のコースを、、、と、
たとえ距離が短くなってもサポート体制をしっかりして開催できる範囲で少しづつ距離を伸ばし、いずれは80kmをつなげていく。そういうスタイルにしようと思っていました。
さらに、SUPだけではなくカヌーやいろんな船も参加できるようにしていきたいとも思っております。
すべては最終目標「たくさんの人がいろんな楽しみ方をできる多摩川のイベント」という目標に向かって。
ハードルの高い目標だとおもいます。
が、ULTRA T80を始めるときに視察しにいった2017年の
ミズーリ州の550kmのダウンリバーレース「MR340」では見事にこれを実現しておりました。
プロアスリートからサンデーパドラーまで幅広い人とパドラーをサポートするグランドクルー達が、
ミズーリ川をひたすら降って行政と地域の人を巻き込み、ミズーリ川のチェックポイントのすべての町がお祭り騒ぎになるイベントでした。
約500艇のボート、1000人以上のパドラー、400台のグランドクルー達、彼らが1週間かけて
ミズーリ川を旅するわけですから経済効果も結構あります
そしてこのMR340のおかげで人々のミズーリ川に対する意識が
「危ない汚い川」から「自分たちの遊ぶ川」になり自分ごとになってました。
Protecting river resources through participation
参加により川という資源を保護するという大会のテーマも体現されています。
ULTRA T80もここを目指したいです。
ただの川から「自分たちの遊ぶフィールド」となった時に川への意識も変わると思います。
=山、町、海へと意識も広がるでしょう。
あと、純粋に楽しいと思います!
東京マラソンみたいに道路封鎖しなくてもいいし、
一年に一度みんなでいろんな船で多摩川で遊ぶ日みたいになったら。
河原にいろんな人が応援にきて
出店がでて、ピクニックしながら応援する家族連れ、、
スマホで全員の位置が把握できるし
もう僕にはビジョンとして見えてます(妄想とよばれるかもですが)
台風、コロナ、経済的、社会的情勢、、、
いろんなハードルがあるなか、ちょっとづつ前にみなさんと一緒にすすめればと思います。
新しいことへのチャレンジですので今後もどうなるかわかりません。
いろんな会社が存続の危機にあり僕たちULTRA T80の関係者のそれぞれの仕事も大変です。
ただやれることはやっていきたいと思いますので
今後ともみなさんのご協力なしにはありえないです。
ULTRA T80ファミリーのみなさん
keep paddling
みんなで一緒に漕いでいきましょう!
ULTRA T80 founder
藤村育三